ARTIGIANOオリジナルちんすこう

ARTIGIANOオリジナルちんすこう

ARTIGIANOオリジナルの「塩ちんすこう」と「黒糖ちんすこう」を作ってくださったのは、地域に寄り添う「いまいパン」。2012年のオープン以来、地元の人たちに親しまれ、長く愛され続けているパン屋さんです。


「沖縄で一番愛されるパン屋」を目指して

いまいパンが目指しているのは“沖縄で一番愛されるパン屋”になること。

売上や店舗数だけではなく「地域の人たちに愛されること」を何より大切にしているのだそうです。

その想いの根底にあるのが、地産地消へのこだわり。パン作りには、地元の老舗豆腐店「長堂豆腐店」の豆乳や豆腐をはじめ、玉城牧場のEM牛乳、沖縄県産の黒糖や塩、小麦など、生産者の顔が見える素材を積極的に取り入れています。

安心・安全な素材を選びながら、地域とのつながりを感じられるパンづくりを続けているいまいパン。

「生産者の顔が見える商品づくりを通して、その土地の魅力や想いも一緒に届けたい」と店主の今井さんは話します。


地域に根ざした“ちんすこう”づくり

いまいパンでは、以前からオリジナルのちんすこうも販売されています。

開発のきっかけは「地域の人が、気軽に持っていける沖縄土産を作りたかったから」。

首里城を起点に、金城坂(首里金城石畳道)、識名坂、国場を通り、現在の豊見城市までを結ぶ南回りの街道「真珠道(まだまみち)」。その石畳が、いまいパン近くの識名坂で見つかったという新聞記事を読んだ今井さんは「琉球国王が、いまいパンの前を通って識名園へ向かったのでは?」と、当時の風景に思いを巡らせたそうです。

そこから試作を重ね、石畳をイメージした四角い形のちんすこうが生まれました。

現在店頭では、プレーン、ラズベリー、チョコ、コーヒーの4種類を展開。ひとつひとつ、職人の手作業で丁寧に作られています。

特にこだわっているのが、“食感”。

一般的なちんすこうよりもしっかりとした歯ごたえがあり、ザクッとした食感が特徴です。食べ進めるほどに小麦の風味が感じられ、ついもうひとつ手が伸びてしまう味わいに。

また、一粒が大きめなのも印象的。ひとつでもしっかり満足感があり、そんな存在感も人気の理由のひとつかもしれません。


ARTIGIANOオリジナルちんすこうへのこだわり

今回作っていただいたARTIGIANOオリジナルの「塩ちんすこう」と「黒糖ちんすこう」。

開発を進める中で、特に大切にしたのは、“素材を妥協しないこと”でした。

「物価高の中でも、ARTIGIANOが拠点を置く沖縄県北部の、本当に良い素材を使いたい」という想いから、塩ちんすこうには、屋我地島にある「沖縄ベルク」の「屋我地島の粗塩」を、黒糖ちんすこうには今帰仁村の「共栄社」が製造する黒糖と黒糖蜜を使用しています。

「北部の素材を使いたい」というこちらの想いも汲み取りながら、何度も試作を重ねました。

「これで完成かなと思っても“もっと美味しくできるんじゃないか”と、何度も調整を重ねました」と今井さん。


塩ちんすこうは“塩の残し方”が鍵

塩ちんすこうで特に苦労したのが、“塩をどう残すか”でした。

最初は細かい塩で試作をしていたものの、焼き上げると溶けてしまうという課題がありました。そこで、粒の大きな「屋我地島の粗塩」へ変更。

沖縄ベルクの塩は、400年前の伝統製法をベースに、独自の手法を取り入れながら、すべて手作業で作られています。屋我地島の海水を天日干ししたあと、鉄釜でじっくり煮詰めて作られる天然海塩で、まろやかでほんのり甘みのある味わいが特徴です。

そんな粗塩をちんすこうにトッピングし、焼成温度や焼き時間を細かく調整しながら完成した塩ちんすこう。

甘さと塩気のバランスが心地よく、ついあとを引く味わいに仕上がっています。


「黒糖そのもの」を感じる黒糖ちんすこう

“黒糖本来の風味をどう引き出すか”にこだわった黒糖ちんすこうには、1975年創業、直火釜で黒糖を作り続ける共栄社の黒糖を使用。

力強い甘みと香ばしさ、そして黒糖ならではの奥行きある風味を感じられる黒糖を、生地にたっぷりと練り込みました。さらに、より深みのある色味を出すために黒糖蜜も加えています。

添加物や余計なものは極力使わず、素材そのものの味わいを活かした仕上がりに。

ザクッとした食感のあとに、黒糖のコクと旨みがふわりと感じられる、余韻まで楽しめるちんすこうです。


地域と人をつなぐお菓子へ

生産者と素材、地域の文化、そしてそれを手に取ってくださる方たち。

今回のちんすこうづくりでは、単なる“おいしさ”だけではなく、そのつながりまで感じてもらえるようなお菓子を目指しました。

ARTIGIANOオリジナルの「塩ちんすこう」と「黒糖ちんすこう」。沖縄の素材と職人の手仕事、そして地域への想いが詰まった味わいを、ぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。


フォトライター:舘 幸子

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